祇園祭 〔ギオンマツリ〕

京都三大祭の一つであり、日本三大祭の一つでもある「祇園祭」は、今からおよそ1100年前の貞観11年(869)のこと、都に疫病が流行するのは牛頭天王のたたりだと、天王を祀り祈願したことに始まりました。悪疫を封じ込む御霊会として発展した祇園祭は、町衆の勢力と信仰が強まる中で、より豪華絢爛な祭りとなり、今日の形態をとるようになりました。 最大のもので高さ25mにもなる「鉾(ほこ)」や「山」はそれぞれ担当する町が大切に保管していて、それは祇園祭は単なる伝統やしきたりだけではなく、京都町衆の精神の華であるという部分が多くあります。

●2007年 山鉾巡行順番

  • 長刀鉾
  • 芦刈山
  • 太子山
  • 白楽天山
  • 函谷鉾
  • 霰天神山
  • 綾傘鉾
  • 伯牙山
  • 月鉾
  • 木賊山
  • 孟宗山
  • 占出山
  • 鶏鉾
  • 郭巨山
  • 四条傘鉾
  • 油天神山
  • 菊水鉾
  • 保昌山
  • 蟷螂山
  • 山伏山
  • 放下鉾
  • 岩戸山
  • 船鉾
  • 北観音山
  • 橋弁慶山
  • 鯉山
  • 八幡山
  • 鈴鹿山
  • 役行者山
  • 黒主山
  • 浄妙山
  • 南観音山
  • ●祇園祭の主な日程

    1日〜5日

    1日

    2日

    10日〜14日

    10日


    12日〜14日

    13日


    14日〜16日

    16日


    17日


    24日


    28日

    31日

    吉符入り(各山鉾町)

    長刀鉾町お千度(八坂神社10:00)

    くじ取り式(京都市役所10:00)

    鉾建て・山建て(各山鉾町)

    お迎提灯(八坂神社16:30〜京都市役所17:30〜八坂神社)
    神輿洗(四条大橋20:00)

    鉾曳き初め・山曳き初め(各山鉾町)

    長刀鉾稚児社参
    久世駒形稚児社参

    宵山(各山鉾町)

    献茶祭
    石見神楽

    山鉾巡行(四条烏丸9:00〜)
    神幸祭神輿渡御(八坂神社18:00〜四条御旅所)

    花傘巡行還幸祭
    神輿渡御

    神輿洗

    疫神社夏越祭

    ●山鉾巡行のみどころ
    くじ取式

    巡行する山鉾の順番をくじによって決定する儀式で、昔、山鉾巡行の先陣争いが絶えなかったことから、応仁の乱後の室町時代から始められたといわれています。ただし、長刀鉾(先頭)・函谷鉾(5番)・放下鉾(21番)・岩戸山(22番)・船鉾(23番)・北観音山(24番)・橋弁慶山(25番)・南観音山(最終・32番)の8基は、「くじ取らず」と呼ばれ毎年順番が決まっています。

    鉾曳き始め

    鉾建ての完成した鉾は巡行当日と同じ盛装で音頭取・囃子方が乗り込み町内を試し曳きをします。この曳き始めで綱を引くと1年間の厄除けになるといわれ、この時のみ女性や子供も曳き手になることが出来ます。

    稚 児

    現在は、山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾だけに人の稚児が乗っていますが(それ以外の稚児は人形)、昔は、船鉾以外の鉾すべてに稚児が乗っていたとのことです。13日、八坂神社へ社参に行きそのとき稚児は五位少将の格式を授けられ、10万石の大名の格式を得るといわれています。

    注連(しめ)縄切り

    巡行は注連縄切りから始まりますが、これこそ最初にして最大のハイライトなのです。四条通りを垂直にはしる麩屋(ふや)町のビルには、斎竹(いみたけ)という竹細工の神仏が建てられており、四条通りをはさんでそこから注連縄が吊るされています。これは神域との境であるわけですが、これを先程の稚児が太刀で斬ることにより、結界を解き放ち、各山鉾は先にすすむことができるようになるのです。

    祇園ばやし

    鉾の上で囃される、いわゆる「コンチキチン」のことで、鉦(かね)・太鼓・笛の3つの楽器が使われています。囃子の曲目は、各鉾それぞれ 30曲近くあり、鉾により一部共通のものがありますが、その多くは、各鉾独特の囃子になっています。

    辻回し

    巡行中、山鉾は何度か方向転換をはかるわけですが、鉾車は直進しかできない構造であるのに加え、最大のもので高さ25m、重さ12トンにもなる山鉾の回転は一筋縄ではいきません。割竹を車輪の前にたくさん敷き、水をかけ、掛け声と供に一斉にすべらせて回します。もちろん1度だけでは回りませんので2度、3度と行います。見物人も力が入るシーンです。

    祇園祭り写真

    ●祇園祭

    京都の初夏を彩る祇園祭は毎年7月1日の吉符入りから31日までの1ヶ月間とり行われます。
    なかでも13日〜16日に行なわれる「宵山(よいやま)」、17日に行われる「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」がこの祭りのハイライトで、地元はもちろん、全国各地からの何10万人という観光客で京都全体がにぎわいます。

    ●祇園祭の概要

    13日〜16日の宵山では、午後6時から交通規制が敷かれます。四条通(油小路通〜烏丸通間)と烏丸通(御池通〜四条通間)は歩行者天国になり、多くの人でにぎわいます。鉾や山の周りは特に人だかりができるので、なかなか前へ進めません。屋台をひやかしながらゆっくり観光しましょう。
    17日の山鉾巡行は朝9時に先頭の長刀鉾が出発し、その後に8個の鉾と23個の山が「くじ取式」で決められた順番で続きます。四条河原町、御池河原町、御池新町の交差点で曲がり、1周してそれぞれの町へ戻っていきます。戻ってきた鉾や山は間近で見ることができ、とても迫力があります。

    祇園祭りの概要写真

    宵山写真

    ●宵山

    京都の中心街・四条通。ビジネスビルと土産物店が同居する京都一車の量が多いこの通りも、山鉾が通りに並び始める13日〜16日の「宵山(よいやま)」は夕刻から歩行者天国に変わり、何10万人もの人の足で埋め尽くされます。

    ●屏風祭

    各町内の秘蔵の屏風や珍書画などを、年に1回、虫干しも兼ねて見せるならわしを「屏風祭」と言います。
    各山鉾町の町家では、家宝の屏風や什器を表座敷に並べ、道行く参観者に披露しています。
    祇園祭の歴史を垣間見れて、味わい深いものです。家々に伝わる伝統と歴史を地元の方に伺ってみるのもよいでしょう。パンフレットでは知ることができない祇園祭りを深く体感できるはずです。

    屏風祭

     
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